条件付き確率に関するとても有名な問題です。
直感的にすぐ納得できる人もいますが,全く納得できない人も多いのでモンティ・ホールのジレンマと呼ばれることもあります。
《3つのドアがあるよ!》
まず、ゲームのルールを見てみましょう。
・ドアは3つあります。
・当たりは1つだけです。
・あとの2つはハズレです。
あなたは好きなドアを1つ選びます。でも、まだ開けません。
するとゲームの司会者が、残っている2つのドアの中から「ハズレのドア」を1つだけ開けて見せてくれます。
すると残るドアは2つです。
ここで司会者が言います。
「今なら、選んだドアをもう1つのドアに変えてもいいですよ。」
さて、このときドアを変えた方がいいのでしょうか?
それともそのままの方がいいのでしょうか?
《半分ずつじゃないの?》
多くの人は、「残りは2つだから、当たる確率は1/2じゃない?」と思います。
たしかに、見た目は2つのドアしか残っていません。
だから50%、50%に見えます。でも、実はそうではありません。
ここで少し極端な例を考えるとわかりやすくなります。
例えばドアが100個ある「100ドア問題」を想像してみてください。
当たりは1つだけで、あなたは最初に1つだけ選びます。
残り99個のうちから司会者がハズレを98個すべて開けると、最後に2つだけ残ります。
このとき直感では「もう2択だから50%ずつ」と思いたくなりますが、実は違います。
最初に当たりを選んでいる確率は1/100しかありません。つまり99/100の確率で最初はハズレを選んでいます。
その場合、司会者は当たり以外のハズレをすべて開けるため、最後に残るもう1つのドアが当たりになります。
だからドアを変更すると99/100の確率で当たるのです。
《本当は変えた方が当たりやすい!》
結論:ドアを変えた方が当たりやすいです。
実は、最初に選ぶと次の2つのパターンしかありません。
・最初に当たりを選ぶ(3回に1回)→変えるとハズレになる
・最初にハズレを選ぶ(3回に2回)→変えると当たりになる
つまり、変えると3回に2回当たり、変えないと3回に1回しか当たりません。
だから、ドアを変えると当たりになることが多いのです。
モンティホール問題は、「見た目」と「本当の確率」が違うことを教えてくれます。
人は、残りが2つになると「1/2」と考えてしまいます。
でも、司会者がハズレを開けても、最初に選んだドアの当たる確率は3分の1のまま変わりません。
だから、見た目だけで判断すると間違えてしまうことがあります。
モンティホール問題では、ドアを変えた方が当たる確率は3分の2、変えない場合は3分の1です。
この問題は、算数や数学だけでなく「よく考える力」を身につける練習にもなります。
ぜひ、みんなで考えながら、モンティホール問題のおもしろさを楽しんでみてください。
注)この結論は、「司会者は当たりの場所を知っていて、必ずハズレのドアを1つ開け、必ず変更の機会を与える」という条件のもとで成り立ちます。