本屋へ行くと、問題集や参考書がずらりと並んでいて、「この一冊も良さそう」「こっちの方が分かりやすいかも」と、つい何冊も買いたくなってしまうことはありませんか。
しかし、たくさんの参考書を持っているからといって、成績が上がるとは限りません。
むしろ、自分の力で最後までやり切れないほどの量を抱えてしまうと、どれも中途半端になり、勉強の効率が下がってしまうことがあります。
参考書は「何冊持っているか」ではなく、「何冊やり切ったか」が大切です。
一冊を最初から最後まで繰り返し解き、間違えた問題をできるようになるまで復習した方が、新しい参考書を次々と買い足すよりも、はるかに実力が身につきます。
特に受験勉強では、「解いたことがある」ではなく、「自力で解ける」状態にすることが目標です。
また、参考書が多すぎると、「今日はどれをやろう」と迷う時間が増えたり、難しい問題に出会うたびに別の参考書へ手を伸ばしたりしてしまいがちです。
その結果、基礎が十分に身につかないまま勉強を進めてしまうことも少なくありません。まずは自分のレベルに合った一冊を決め、それを何度も繰り返すことが、着実な力につながります。
さらに、新しい参考書を買うことで「勉強した気分」になってしまうこともあります。
しかし、本当に力がつくのは、新しい知識を増やしたときではなく、一度学んだ内容を何度も復習し、確実に自分のものにしたときです。
同じ問題を繰り返し解くことは遠回りに思えるかもしれませんが、実は最も効率のよい学習方法なのです。
もちろん、学習が進んで「この一冊では物足りない」と感じるようになれば、新しい参考書を追加するのも良いでしょう。
しかし、そのタイミングは今使っている参考書をしっかり理解し、基本問題を自信を持って解けるようになってからで十分です。
勉強は量よりも質が大切です。
手に負えないほど多くの参考書を抱えるよりも、「この一冊なら最後までやり切れる」という教材を選び、何度も繰り返し取り組むことが、成績アップへの一番の近道になります。
一冊を最後までやり抜いたという経験は、自信にもつながり、その後の学習への大きな力にもなってくれるはずです。