スマートフォンは、今や学生にとって身近な存在です。
家族や友達との連絡だけでなく、動画を見たり、ゲームをしたり、調べものをしたりと、さまざまな場面で活用されています。
一方で、「スマホを使う時間が長いと成績は下がるの?」と気になる保護者の方も多いのではないでしょうか。
文部科学省の「全国学力・学習状況調査」では、スマートフォンやゲームなどに費やす時間が長い児童・生徒ほど、学力調査の平均正答率が低い傾向が見られることが報告されています。
もちろん、「スマホを使うから成績が下がる」と単純に言い切ることはできません。
しかし、スマホを長時間使用することで勉強時間が減ったり、睡眠時間が短くなったりすることが、学力に影響している可能性は十分に考えられます。
特に注意したいのが、「少しだけ」のつもりが長時間になってしまうことです。
SNSを5分だけ見るつもりだったのに、気が付けば30分以上経っていたという経験がある人も多いでしょう。
動画配信サービスやSNSは、次々と新しいコンテンツが表示される仕組みになっているため、自分では時間を意識しにくいという特徴があります。
また、夜遅くまでスマホを使う習慣は、睡眠不足にもつながります。
睡眠時間が不足すると、授業中に集中できなかったり、学んだ内容を記憶として定着させにくくなったりすることが知られています。
「勉強は頑張っているのに成績が伸びない」という場合、実は生活習慣が原因になっていることも少なくありません。
とはいえ、スマートフォンそのものが悪いわけではありません。
学習アプリを利用したり、英単語を覚えたり、分からないことを調べたりと、勉強に役立つ使い方もたくさんあります。
大切なのは、「何時間使ったか」だけではなく、「どのように使ったか」です。
例えば、「勉強が終わるまではSNSを開かない」「夜10時以降はスマホをリビングに置く」「1日の利用時間を決めておく」といったルールを作るだけでも、勉強時間や睡眠時間を確保しやすくなります。
スマートフォンは、使い方次第で便利な道具にも、集中力を妨げる原因にもなります。
学力を伸ばすためには、スマホを無理に禁止するのではなく、勉強や睡眠とのバランスを考えながら上手に付き合っていくことが何より大切です。