「勉強が苦手」というお子さんにはさまざまな特徴がありますが、その中でも意外と多いのが、「問題文や文章を最後まで読まない」ということです。
計算方法や解き方は理解しているのに、問題を読み違えてしまったために間違えたり、設問で聞かれていることとは違う答えを書いてしまったりするケースは決して珍しくありません。
このようなお子さんは、大きく分けると二つのタイプに分けられます。
1つ目は、「ゆっくり読めば理解できるタイプ」です。
このタイプのお子さんは、問題を急いで読んでしまうことで大切な条件を見落としていたり、設問の最後まで読まずに答えを書き始めてしまったりすることが多くあります。
例えば、「なぜですか」と聞かれているのに理由ではなく内容を書いてしまったり、「〇字以内で答えなさい」と書かれているのに文字数を大きく超えてしまったり、「正しいものを2つ選びなさい」という問題で1つしか選ばなかったりするなど、基本的な部分で失点してしまうことがあります。
このような場合は、「最後まで問題を読む」「何を聞かれているのかを確認する」「条件や文字数を守る」といった基本を繰り返し意識するだけでも、正答率は少しずつ上がっていきます。
「そんなことは教えなくても分かるだろう」と思われるかもしれませんが、実際には20~30点台で悩んでいるお子さんほど、このような基本的なミスを繰り返していることは少なくありません。
2つ目は、「何を問われているのか自体が理解できていないタイプ」です。
こちらの場合は、問題を最後まで読んでいても、設問の意味を正しく理解できていないため、答えが的外れになってしまったり、自分でも何となく答えを書いてしまったりすることがあります。
そのようなときは、すぐに答えを教えるのではなく、「この問題では何を答えればいいと思う?」「その答えは文章のどこを根拠にしたの?」と問いかけてみることが大切です。
自分の考えを言葉にして説明することで、「問題で聞かれていること」と「自分が答えようとしていること」の違いに気付きやすくなり、少しずつ問題の読み方を身に付けることができます。
特に国語では、「自分はこう思ったから」「何となくそう感じたから」という理由で答えを書いてしまうお子さんがいます。
しかし、国語の読解問題では、自分の感想を書くのではなく、文章中に書かれている内容を根拠に答えることが基本です。
もちろん記述問題では自分の言葉でまとめることもありますが、その内容は文章に書かれている情報をもとに組み立てる必要があります。
文章の内容を正しく読み取り、設問が何を求めているのかを理解する力は、国語だけでなく、数学の文章題や英語の長文読解、理科や社会の資料問題など、すべての教科につながる大切な力です。
お子さんが問題の意味を十分に理解できていないと感じたときは、すぐに解き方を説明するのではなく、「この問題では何を聞かれているのかな」と一緒に考える時間を作ってみてください。
その積み重ねが、「問題を読む力」を育て、結果として成績アップにつながっていきます。