大学受験の「英語4技能」について、「4技能とは何のことなのか」「大学入試ではどのように評価されるのか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
英語4技能とは、「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「書く(Writing)」「話す(Speaking)」の4つの力を指しており、これまでの大学入試では「読む」「聞く」が中心でしたが、近年は「書く」「話す」も含めて総合的な英語力を身に付けることが重視されるようになっています。
実際に、2021年度から始まった大学入学共通テストでは、英語は「リーディング」と「リスニング」の2つで構成されており、従来のセンター試験よりもリスニングの配点が大きくなりました。
そのため、「長文は得意だけれど、リスニングは苦手」という受験生にとっても、聞く力を伸ばすことがこれまで以上に重要になっています。
また、共通テストでは、単語や文法を覚えているだけでは高得点を取ることは難しく、長文を読みながら必要な情報を整理したり、会話やメール、広告など複数の資料を読み比べたりする問題が多く出題されるため、「英語を使って情報を理解する力」が求められています。
一方で、「話す」「書く」の力については、共通テストで直接評価されるわけではありません。
しかし、総合型選抜や学校推薦型選抜では、英語でのプレゼンテーションや面接、小論文、英語資格・検定試験の成績などが評価の対象となる大学も増えており、4技能をバランスよく身に付けていることが受験で有利に働く場面もあります。
例えば、英検では一次試験で「読む・聞く・書く」、二次試験で「話す」の力が評価されるため、取得した級やスコアを出願資格や加点の対象として活用できる大学もあります。
もちろん、利用できる資格や評価方法は大学によって異なるため、志望校の募集要項を早めに確認しておくことが大切です。
こうした入試制度の変化を見ると、「英語は単語を覚えて長文が読めれば十分」という時代ではなくなりつつあります。
授業で英語を聞く機会を大切にしたり、自分で音読をしたり、短い英文を書いてみたりするなど、4つの技能をバランスよく伸ばすことが、大学受験だけでなく、その先の留学や就職、社会に出てからも役立つ英語力につながります。
現在の大学入試では、英語4技能をすべて同じ方法で評価しているわけではありませんが、「英語を実際に使う力」がこれまで以上に重視されていることは間違いありません。
だからこそ、目先のテスト対策だけにとらわれるのではなく、「読む・聞く・書く・話す」の4つの力を意識しながら学習を続けましょう。