ある私立高校の入試に出題された、実際の問題です。
社会の歴史分野が、ただ覚えるだけの勉強ではない、
数学のように頭を使う勉強だ、とわかると思います。
鎌倉幕府以降の武家政権で、将軍に次ぐ政権の事実上のトップの地位と、
就任者の氏を古いものから順に3つ答えよ。
なお、就任者が複数いる場合は、すべての氏を答えよ。
・・・ただ覚えるというやり方では、
まったく太刀打ちできないことがわかりますね。
正解は、
執権、北条氏(得宗)
管領、細川氏、斯波氏、畠山氏(三管)
老中、松平氏、水野氏、堀田氏、阿部氏、安藤氏、田沼氏(譜代)
です。
建武の新政をした後醍醐天皇は、補佐役を置きませんでした。
まさに、天皇親政でしたね。
織田信長は、楽市楽座など経済政策に熱心だったものの、
一向一揆の鎮圧や延暦寺焼き討ちなど、戦いばかりの日々で
政治機構は整えていません。
豊臣秀吉は、後陽成天皇の関白となって、
自分の下に五大老、五奉行を置きましたが、補佐役は置いていません。
やはり、社会をあなどるべからず、です。