全国で、雷発生率が1番多い県は石川県、続いて2位は隣の富山県だそうです。
なぜ日本海側に雷が多いのか?
日本海を流れる対馬海流の相対的に暖かい海面。
これにシベリアからの冷たい空気が流れ込むことで、水蒸気が盛んに供給され
冬の積乱雲が発生するのです。
この雲は発達しながら季節風によって日本海側に運ばれくるため
冬の雷は日本海側に多いのです。
[雷が発生するメカニズムは?]
積乱雲の雲粒は長時間上空にとどまり、発達して氷の粒となって、
自らの重さで落下します。
この時、上昇気流と摩擦し合います。
これにより静電気が起きて、氷の粒はマイナスに帯電し、放電したものが雷なのです。
電圧は、約10億ボルトもあります!
雷にうたれても生命に異常がないようにするためには、どうすればよいでしょうか?
昔から、
雷が鳴ったら、首から上に金属類をつけてはいけない。
と聞きますね。
これは、間違いです。
実際に調べると、落雷で亡くなった人のうち、半数以上が、首から上に何もつけていませんでした。
地面に伏せると、地面を通る電流で危険なので、しゃがんだほうがよい。
とも聞きます。
しかし、かがんだ姿勢でも、雷の直撃を受けた人がたくさんいます。これも間違いです。
雷の巨大な電圧に対しては、小さな金属の有無は、全く関係ないことがわかっています。
雷に打たれない方法は、ほとんどないのです。
しかし、あえて1点、
高さが20メートル以上の高い建物の周囲の半径10メートル以内では、
今まで雷に打たれた人はだれもいない
とわかっています。
もちろん、一番安全なのは、雷からできる限り離れることです。
特に天気が悪い冬は雷に気をつけて、安全を確保してくださいね。