夜に写真やビデオを撮る時に、赤外線ストロボを使う時がありますね。
スマホやデジカメのように、景色を一瞬だけ明るくするフラッシュと違い、
暗い中でそのまま、自動で写真や動画が撮れますね。
ストロボの感光剤は、ハロゲン化銀AgF、AgCl、AgBrです。
これらは、イオン結合の結晶ですから固いです。
しかし、横方向のズレには弱く、
プラスイオン同士やマイナスイオン同士の配置になった場合は、
たちまち反発して崩れてしまいます。
これ自体は、可視光線の中では一番波長が短い青色にしか発光しません。
それは、波長が長くなるほど、光のエネルギーが少なくなるためなのです。
高校の物理で学びます。
そこで、製造工程で感色性を高めるために
有機色素をハロゲン化銀に混ぜて、赤色の吸収力を高めます。
赤外域までその感光領域を広げたものが赤外線ストロボなのです。
赤外線ストロボがポッと光るように見えるのは、
近赤外線を使っているためなのです。
他にも、遠赤外線など、赤外線には種類がありますから
詳しくは、高校の物理で学んでくださいね。
このように、化学と物理は、密接に関係し合っているのです。