中学の公民の教科書に、太字で、しかもテストにもよく出る大切な言葉。
「公共の福祉」とは、一体何でしょう?
辞書には、
「社会全体の共通の利益」であり、「ほかの人の人権との衝突を調整するための原理」
と説明されています。
イマイチよくわからないですね。
わかりやすい具体例を挙げます。
日本国憲法14条に、
「法の下の平等」
が規定されています。
テストに出る大切なところですね。
私たちは、法の下に、みな、平等です。
そうは言っても・・・
満員の路線バスに、杖をついた足の不自由なお年寄りが乗ってきて、
あなたの近くに立ったとしたら、
私たちは、みな、平等だ。私にも座る権利がある。
と、そのまま座り続けますか?
大部分の人は、お年寄りに座席を譲るでしょう。
それは、親切からですか?
もちろん、優しい気持ちで譲る人あり。
一方で、「公共の福祉」だから譲る人もあり、なのです。
公共の福祉とは、このように、お互いの権利が衝突した時に
社会的弱者を守る(作らない)ための決まりなのです。
子どもからお年寄りまで、法の下に平等です。
しかし、公共の福祉が働いて、身体の不自由なお年寄りが優先となるのです。