私たちの成長の過程で、
幼児から小学2年生頃までは、
空間に置かれたものを見たままに直感的に認識します。
いろいろな角度から分析してとらえることはできません。
例えば、部屋のテーブルの上にボックスティッシュが置いてあるとして、
私たちなら、見えていない部分は自動的に想像した上で立体としてとらえますが、
小さい子どもたちは見えたままにとらえるため、
ボックスティッシュが立体であるとはわからないのです。
見えない向こう側は、まったくわからない状態です。
しかし8歳頃になると、大人と同じように様々な角度から分析して認知できるようになります。
つまり、ものを見た時の認知は、8歳頃の小学3年生あたりで急速に進歩するのです。
脳科学の研究が進み、詳しいことが解明されました。
4~6歳の幼児では、左右の感覚はまだ発達していません。
児童期から青年期にかけては、左右の脳の働きが完全に分かれて
左右の認知ができるようになります。
このように人間の能力は、まるで小さな宇宙のように
深い可能性を秘めているのです。