私たちの眠りについて、興味深いお話をします。
眠らないと、どうなるのでしょう?
病気になる?死んでしまう?
科学的な実験での眠らない最長記録は、1964年にアメリカ合衆国、サンディエゴで、
当時17歳の高校生が作った264時間、つまり11日間です。
未だ、この記録は破られていません。
日本では、1966年、京都大学霊長類研究所の久保田競教授らによる
断眠実験の結果で、当時23歳の男性による101時間8分30秒という記録が最高です。
日本の実験ですから、詳しい結果が残っています。
彼は、はじめの2日間は正常な精神活動が維持できましたが、
断眠3日目になると、集中力がなくなり、幻覚を起こすようになりました。
しかし、不思議なことに身体の生理機能は、断眠期間中を通してまったく異常なく、食欲も正常でした。
この実験結果から言えることは、
人は眠らないと、正常な精神活動が維持できなくなる。
身体の生理機能にはまったく影響しない。
です。
勉強は正常な精神活動に支えられています。
充分な睡眠をとりましょうね。