中学3年生では多くのお子さんが人生で初めて受験というものを経験すると思います。
このような時に保護者の方はどのようにお子さんに声をかけてサポートするのがいいのでしょうか?
お子さんにかける言葉の種類には大きく分けて命令に近い言葉、応援系の言葉、そして提案系の言葉という3つがあるでしょう。
実はこの中にはお子さんによって望ましくないものがあるので、注意が必要です。順番に見ていきましょう。
命令に近い言葉というのは「勉強しなさい」などというものです。
受験期に勉強をなかなかしないお子さんを見て、ついこのような言葉を言ってしまう保護者の方もいらっしゃいますが、
避けた方が良いでしょう。
その理由は命令に近い言葉というものは、しばしば怒りを伴っているからです。
勉強しないお子さんに対する怒りやストレスからくる言葉は、どうしても言葉にそのような気持ちが乗ってしまいがちです。
受験でストレスがたまっている状態でお子さんがこのような言葉を受け取ると、
自分が抱えているストレスに保護者の方のストレスがプラスされ勉強する気が減ることにつながりかねません。
続いて応援系の言葉です。
例えば「頑張ってね」といったものがありますが、この言葉は常にというわけではなく、
お子さんの勉強に対する姿勢によって使い分ける必要があるでしょう。
というのもお子さんがまだがっつりではなく、軽く勉強している時ならばこの言葉がけは問題ないでしょう。
しかしお子さんが必死な時や受験本番が近づいている時にこのような言葉をかけてしまうと、
「自分では限界まで頑張っているのに、これ以上何を頑張ればいいのだろう」と落ち込んでしまう場合があります。
そのため応援の言葉を使う時は気をつける必要があります。
最後は「分からないことがあったら、いつでも聞いてね」などの提案の言葉です。
提案の言葉はお子さんにとって特に棘となることは、ほとんどないため言葉選びに困った時は提案の言葉を用いると良いでしょう。
ただし提案の言葉の中身にはきちんと責任を持つことを忘れてはいけません。
例の場合ならばお子さんが質問をしてきた時には、きちんと分かるまで教えてあげるということです。
なぜならこれをやらないと提案の言葉はすぐさま上辺だけの言葉に変わってしまうからです。
受験期のお子さんへの言葉がけはとても難しいものだと思いますが、
是非お子さんにとって受験勉強の後押しとなるような言葉をかけてあげてください。