学生の作文を見ていると【一文が長すぎる】ものがよくあります。
(例)「私が社会科の自由課題でアマゾン川について調べたところ、
南アメリカ大陸の北部を東西に流れていて、流域面積が世界最大だということが分かりました。
アマゾン川は普段は通常の川と同じように山から海へ流れますが、
まれに海と川の干満差によって海から山に逆流する興味深い現象が起き、それはポロロッカと呼ばれています。」
いかがでしょうか?
悪くはありませんが、調べたことを頭から連ねているようでどこかメリハリや焦点を書くような印象です。
頭の中のアイデアは曖昧模糊としていて、一つの情報と次の情報との境があやふやなものです。
ですが、それを書き起こすうえでは適切な位置で「。」で区切ることが良い文章のカギになります。
まずは【修正1】として、それぞれの文を短くしてみましょう。
ハサミをもって文章をザクザク切っていくようなイメージです。
【修正1】「私は社会科の自由課題でアマゾン川について調べました。
南アメリカ大陸の北部を東西に流れています。流域面積は世界最大です。
アマゾン川は普段は通常の川と同じように山から海へ流れます。
まれに海と川の干満差によって海から山に逆流する興味深い現象が起きます。それはポロロッカと呼ばれています。」
さて、これで文が短くなりました。それぞれの情報がまとまっている印象を受けるはずです。
しかし、これも少しヘンな気がしませんか?
少しそっけなさすぎて、ほとんど箇条書きみたいです。
せっかく文章を書くんですから、大事なのは文の前後の関係性です。
それぞれの文の関係性が明らかになるように接続詞などを工夫してみましょう。
文の流れのとおりに読者を誘導するようなイメージです。
【修正2】「私は社会科の自由課題でアマゾン川について調べました。
アマゾン川は南アメリカ大陸の北部を東西に流れている河川です。
着目すべきはその流域面積です。アマゾン川は世界最大の流域面積をもっています。
また、その流れの特徴として“ポロロッカ”と呼ばれる現象が見られます。
一般的に川というものは山から海に向かって流れます。もちろんアマゾン川も例外ではありません。
しかし、このポロロッカの期間だけは逆で、流れが海から山に向かって流れるんです。
興味深いこの現象は、海と川の干満の差が原因で起きるそうです。」
原文(例)と【修正2】を比べても情報の量は変化していません。
ただ、文章を適切に区切りそのつなぎ方を工夫するだけで、
読みやすさや読み応えが変わっていることが分かるはずです。
☆
アイデアが頭の中にあるとき、それをどのような形で文章にするかは無限の可能性があります。
今回は、つい一文が長くなってしまう人に向けてその修正方法をご紹介しました。
ただ、あくまでこれは方法の一つです。
人が違えば、別の方法で全く違う良い文章を産むことも全然あり得ます。
そうしてアイデアからどのような文章を生みだすかが、一人ひとりの個性になります。
もし「文章にこだわってみたい!」と思うなら、
書いてみたあとにその文章を読み返す習慣をつけてください。
「どこを修正できるかな?」と試行錯誤するうちに自分好みの文章になっていくはずです。
そして、それだけ手をかけた文章には、それを気に入って読んでくれる人が出てくると思いますよ♪