【臨機応変】と【杓子定規】は、それぞれ反対の意味をもつ四字熟語です。
臨機応変・・・その場の状況を読み、適当な対応をすること
(例)「本当に良い司令塔というのは、どんな状況にも臨機応変に対応できるものだ」
杓子定規・・・その場の状況を顧みずに、決まった対応をすること
(例)「こんな状況だというのに、門番は杓子定規につっぱねるのみだ」
多くの場合、「臨機応変」は良い意味で、「杓子定規」は悪い意味で使われます。
ここで、数学を勉強する上で「臨機応変」「杓子定規」な態度とはどのようなものでしょうか。
「臨機応変」は、問題に対してその場で考え・対応する態度と言えるでしょう。
始めて見る新しい問題に対して、「こうしたら解けるかも?」「これはどうだ?」と試行錯誤する。
そうして解答にたどり着く力があったなら、それはすばらしい能力です。
始めて見る問題にも対応できるし、そうして培った思考力は別のところでも活きるはずです。
ただ、テストを受ける上では「臨機応変」だけでは心もとない部分もあります。
試行錯誤が見当違いかもしれないし、なによりそんなに考えていては時間切れになってしまいます。
では、「杓子定規」はどうでしょう。
数学するうえでの「杓子定規」とは、
問題に対する解答の仕方を暗記しそれを当てはめる態度と言えます。
事前の準備の段階で「こういう問題にはこういう解法」というパターンを覚えておいて
テスト本番でその通り実行する。
ミスが起こりづらく持っている実力がそのまま発揮されやすいですし、
その場で考える時間が少なくて済むので時間に余裕が生まれます。
ただ、これでは始めて見る種類の問題には対応できません。「解き方を知らないから出来ない」となってしまいます。
また、事前の勉強の段階で重要な「理解」を軽んじてしまうかもしれません。
数学を通して身につけるべき思考力の訓練にもあまりなっていないことでしょう。
☆
「臨機応変」と「杓子定規」。
数学は、この二つの態度を上手くバランスをとりつつ力を付けていくことが重要です。
あくまで基礎・基本は理解したうえで、過去問で頻出の典型問題については
杓子定規に解答を覚えてしまうのが効果的です。
一方で、始めて見るタイプの問題にも対応できるよう、
様々な問題に触れたり、分からない問題を考え続けたり、詳しい解答解説を熟読したりして
臨機応変な思考力をつけましょう。
「数学を武器にしたい」「もうひと段落伸ばしたい」
という方は、ぜひ意識してみてください。