先日、文科省より「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和5年度)」の結果が発表されました。
これは、国籍や母国語を問わず公立小・中・高等学校における児童生徒について、
その受け入れ状況(在籍人数、指導状況、進路状況)等について調査されたものです。
今回公表されたのはは令和5年5月1日を基準日とした調査の結果です。
【調査方法・判断基準】
都道府県教育委員会を通じて調査依頼を発出。解答はオンライン回答システム、もしくはエクセル調査票で回収。
判断基準は、
(1)DLA(*)や類似の日本語能力測定方法により、判定している
(2)児童生徒の学校生活や学習の様子から判断している。
(3)児童生徒の来日してからの期間を対象基準にしている。
(4)その他
となっています。(* … 「外国人児童生徒の為のJSL対話型アセスメント」)
【調査結果】
日本語指導が必要な児童生徒の人数は69123人でした。
これは前回調査(令和3年)より10816人増加(18.6%増)とのことです。
なお、このうち外国籍の児童生徒は57718人で、
前回調査より10099人増加(21.2%増)。
日本国籍の児童生徒は11405人で、前回調査より717人増加(6.7%増)とのことでした。
一方で指導の状況について、
日本語指導が必要な外国籍の児童生徒のうち、
学校において特別な配慮に基づく指導を受けている人数は52,176人(90.4%)で前回調査より8,844人増加(0.6ポイント減少)。
日本語指導が必要な日本国籍の児童生徒のうち、
学校において特別な配慮に基づく指導を受けている人数は9,878人(86.6%)で前回調査より459人増加(1.5ポイント減少)。
と、指導の増加があるものの、人数の増加に対して対応が追いついていない状況です。
進路状況については、
・日本語指導が必要な中学生等の高等学校等への進学率は90.3%(前回は89.9%)
・日本語指導が必要な高校生等の中退率は8.5%(前回は6.7%)
・大学等への進学率は46.6%(前回は51.8%)
・就職者における非正規就職率は38.6(前回は39.0%)
となっています。
文科省は調査結果を受けて
「日本語指導が必要な児童生徒の教育の充実に資するため、引き続き、定期的な調査を行って実態の把握に努めるとともに、
文部科学省の補助事業である「帰国・外国人児童生徒に対するきめ細かな支援事業」の活用等により、
日本語指導が必要な児童生徒等に取り組む自治体を支援する。」
としています。