英語にも、日本で言うところの“ダジャレ”が存在しています。
英語でダジャレのことは、pun(パン)と言うそうです。
例えば、
I scream “Ice cream!” ※scream … 叫ぶ
(私は、「アイスクリーム!」と叫ぶ。)
というダジャレ(pun)があります。 ※scream … 叫ぶ
I scream と Ice cream はおなじ発音で、見事にダジャレになっていますね。
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さて、もし英語のダジャレを日本語に翻訳したいと思ったらどうするのが良いでしょうか。
言語が違えば、語の意味・発音はちぐはぐです。
先の例文を、ただ直訳して、
「私はアイスクリームと叫ぶ。」
と訳しても、ダジャレが持つおかしみは伝え損ねてしまいますね。
英語で書かれた文章にダジャレが含まれていたとき、
そのおかしみやニュアンスまで伝えられていないと、翻訳を読んだ際に「どういうこと?」となります。
なので、ダジャレの翻訳はなかなかうまくいきません。
本職の翻訳家さんにとっても頭を抱える難所だそうです。
ここで一つ、この難所を華麗に乗り越えた素敵な翻訳をご紹介します。
それはアメリカの絵本のタイトル、
『WHEN THINGS AREN'T GOING RIGHT, GO LEFT』
の翻訳です。
まず、このタイトルの原題を直訳すると、
「物事が上手くいっていないときは、左に行こう」
です。
このタイトルの何がダジャレかというと、
“Right”の「まっすぐ、上手く」という意味と「右に」という意味をかけていることです。
「右じゃないなら左に行こう」と、考え方ややり方を変えることを示唆しています。
このタイトルを、訳者の成田悠輔さんは次のように訳しました。
『挫折しそうなときは、左折しよう』
どうでしょうか。「挫折」と「左折」で音を合わせることで、
原題の持つ意味とおかしみを伝えることに成功しています。
直訳ではありませんが、原題をつけた作者の意図を思うと、
訳者もこのように創意工夫を凝らした題名をつけるのが正解な気がしますね。
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今回は英語のダジャレとその翻訳についてでした。
今回の知識がテストの点数につながることはありませんが、
英語への興味や和訳への興味につなげてもらえると嬉しいです♪