12月3日、韓国のユン大統領が45年ぶりに非常戒厳令を布告したとのニュースが流れました。
この非常事態に国民が猛抗議し、非常戒厳の宣布が発表されたその翌日未明に国会が開かれ、与野党議員190人全員が非常戒厳の解除要求に賛成し、朝には戒厳令を解除すると表明されました。
このスピード感に驚いた人も多いのではないでしょうか。
また、軍隊にも立ち向かい、国会前でデモをする国民の様子は、政治への関心の高さがうかがわれたニュースでした。
韓国の大統領制と日本の首相制は、どのように違うのでしょうか。
まず、韓国の政治制度は大統領制であり、大統領が国家のトップです。
大統領は国民による直接選挙で選ばれ、その任期は5年間です。
再選は一度だけ可能で、合計で最大10年間務めることができます。
大統領は行政の最高責任者で、内閣のメンバーを任命する権限があり、軍の最高司令官でもあるため、国家の安全保障に関する重要な決定を行います。
一方、日本の政治制度は議院内閣制です。
日本では国民が国会議員を選び、その国会議員の中から首相が選ばれます。
(通常、与党の党首が首相に就任します)
首相は内閣の長として行政を担当し、内閣のメンバーを任命します。
首相の任期は特に決まっておらず、与党内の支持を失った場合には辞任することがあり、日本の内閣は国会に対して責任を負い、国会の信任がなければ成立しません。
韓国の大統領制では、大統領が強力な執行権を持ち、一人のリーダーが政策決定を行います。
これに対し、日本の議院内閣制では、内閣全体が協力して政策を進める形となります。
また、韓国の大統領は国民による直接選挙で選ばれるため国民の意見が直接反映されやすいですが、日本の首相は国会議員によって選ばれるため、与党内の政治力学が大きく影響しているのです。