学習内容が増えると、ノートや頭の中がごちゃごちゃになりがちです。
そんなときに便利なツールがマインドマップです。マインドマップはテーマから放射状に枝を広げながら関連事項を書き出していくノート術で、色や絵を積極的に使うため脳の特性に合っています。
脳は色や形といったイメージを素早く認識し、イメージ化されたものを記憶しやすい性質を持っており、マインドマップはイメージを多用することで一目で内容を理解しやすく、記憶にも残りやすいのです。
全体を一枚に俯瞰できるので、関連性や重要度が把握しやすく、新しい発見やひらめきが得られます。
マインドマップには大きく二つの役割があります。
ひとつは自分の考えを可視化する「マインドセット・自己理解」の役割で、言語化しにくい目標や悩みを紙に書き出すことで気持ちが整理されます。
もうひとつはあるテーマの関連事項を整理しながら暗記を助ける役割で、手を動かしながら情報をまとめることで複雑な構造も頭に入りやすくなります。
学習に使う場合はA4の紙やノートを横長に置き、中央に学びたいテーマを書き、そこから連想されるキーワードを枝分かれさせ、さらに細かな事項をつないでいきます。
文章ではなく単語レベルで記述し、カラーペンや簡単なイラストを用いて各トピックの特徴を表すと良いでしょう。
テーマが例えば歴史の「鎌倉新仏教」であれば、浄土宗や禅宗など主要な宗派をメイントピックに、さらにその開祖や教えをサブトピックにして枝を伸ばすと関連が整理できます。
マインドマップの利点は記憶にも表れます。
情報を図として整理し、色や絵、線によるつながりなどの強力な心のトリガーを活用することで、脳が大量の情報を処理し覚えるのを助けます。
研究ではマインドマップが記憶力を10〜15%向上させ、別の研究では最大32%の向上が報告されていると紹介されています。
一枚にまとまった図は後から見返したときに全体像が思い出しやすく、試験前の総復習にも適しています。
教科書の章を読んだ後にマインドマップで要点を整理したり、英単語や漢字をカテゴリごとにまとめたりすることで、視覚的な手がかりが増え記憶の定着が促進されます。
小学生であれば理科の単元「植物の成長」のように身近なテーマから始めると良いでしょう。
中心に「植物」と書き、根・茎・葉や光合成・水やり・季節などを枝にし、写真やイラストを添えていくと全体像がつかめます。
中学生や高校生なら歴史や公民の要点整理、英語の文法の整理、数学の公式の関係付けなど、抽象的で関連が多い単元で特に効果を感じられます。
授業の後や宿題が終わった後にマインドマップを作成する習慣をつけると復習が効率的になり、学校の授業内容の理解が深まります。
家庭学習で大切なのは、自分に合った方法を見つけて実行することです。
マインドマップは描くたびに改良でき、色や図の使い方も工夫次第です。
家庭教師の先生がポイントを指示しながら一緒に作成すれば、内容の理解度を確認しながら学習できるのでおすすめです。
紙とペンさえあれば始められるので、興味のある方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
視覚的に楽しく学び、思考を整理して覚える力を高める手助けになるはずです。