高校倫理で学ぶ人物「ソクラテス」。
大学入学共通テストでも、過去によく出題されていますから、
しっかりおさえましょう。
彼は、紀元前400年頃、日本の縄文時代に生きた、ギリシアのアテネの哲学者です。
しかし彼は、若い頃には軍人として、ペロポネソス戦争に参戦した経歴を持ちます。
相対主義をとなえるソフィストを批判し、
客観的真理の存在を主張しました。
それは何かというと、
人は対話を通して、
「無知の知」=自らの無知を知ることで、他の無自覚な人よりも優れること
を自覚させる方法を実践しました。
そのために、彼は対話を重視し、話すことばかりの毎日だったため、
著作は何1つ残さなかったのです。
ところが、彼の対話によって多くの若者を堕落させたという罪をきせられ、
裁判にかけられて死刑判決を受けました。
彼は、死刑施行日を待たずに、毒物を飲んで自害しました。
このように、哲学者といえども、みながみな、認められて出世するわけではなく、
悲しい最後をとげた人もいるのです。