皆さんは「具体」と「抽象」という言葉を正しく説明できますか?
説明の仕方は色々ありますが、
「具体」とは、ひとつひとつの、個別の事象のこと
「抽象」とは、ある性質を抜き出し、一般的に考えること
と言えるかと思います。
より分かりやすくすると、
例えばAさんという人がどこかの中学校の2年1組にいたとして、
「Aさん自身」や、クラスメイトの「太郎くん」や「花子さん」は
「1組の生徒」の【具体】と言えます。
そして、例えば教頭先生などが
「1組は××教室に行ってください。2組は~」と言う場合、
この「1組」は、Aさんや太郎くんや花子さん、そして一人ひとりのクラスメイトを
「1組に所属している」という性質で、ひとくくりに【抽象】して
呼びかけたと言えます。
さて。実は、学校の勉強はほとんどこの【具体】と【抽象】によって出来ていると言うことができます。
例えば数学は、
さまざまな形の三角形(具体)のすべてに当てはまる性質(抽象)を抜き出したり、
覚えた公式(抽象)を、目の前の問題(具体)に使ったりします。
また、英語は
一つ一つの文章(具体)から、共通してみられる性質を抜き出し(抽象)、「文法」として習います。
(例えば「I play baseball.」という文章から「主語→動詞→目的語」といった順番を習いますね。)
また、頭に入れた英文法知識(抽象)をつかって、エッセイを書いたりします(具体)。
そして国語は、
評論文の著者は、個別の事象をたくさん上げて(具体)、そこから一般化します(抽象)し、
古典も、英語同様、文法に具体と抽象が関わってきます。
理科や社会も同様に、至るところで具体と抽象が行き来します。
つまり勉強が理解できるかどうか、目の前の問題が解けるかどうかは、
この【具体】と【抽象】を正しく行き来できるか、ということなんです。
急にこんなことを言われても、「じゃあ明日からそうしよう!」とは思えないかもしれませんが、
普段の学習の中で、「これって抽象化?」「これが具体例?」と少しずつ意識してみてください!
もしかしたら勉強の理解速度がぐっと上がるかもしれませんよ( *´艸`)