受験が近づくと「偏差値」という言葉を頻繁に聴くようになりますね。
しかし、この偏差値という値が何を表すかは、
ちゃんと把握してない方も多いのではないでしょうか。
偏差値を簡単に一言で表すと、
「平均との離れ具合」
と言えるかと思います。
偏差値は「50」を基準値とし、自分の点数が、同じテストを受けた人全体の平均より
高ければ高いほど50より大きく、
平均と同じなら50になり、
低ければ低いほど50より小さくなっていきます。
値は、ほとんどの場合25~75の間を取ると言われていますが、
平均が低いテストで高得点をとったり、逆に平均が高いテストで低い点を取れば、
25~75の範囲を超えることもあります。
「偏差値」を見と何が良いかというと、
自分の点数をフェアに評価することができるということがあります。
例えば、夏の模試で数学が80点だったとして、秋の模試では60点に下がってしまったとします。
こういったとき、「下がってしまった…」とつい落ち込んでしまいそうですが、
もし夏の模試は簡単で平均点が高く、秋の模試は難しくて平均点が低かった場合、
偏差値はそれほど下がってないか、上がっていることもあり得ます。
また、同じテストで数学が60点、英語が70点だったとしたら、
「これからは低かった数学をがんばろう!」と思ってしまいがちですが、
これも、偏差値を見るまでは分かりません。
数学が極端に難しい回だった場合、数学の方が偏差値が高く出る場合もあり、
こういったときには、数学より英語を頑張らないといけないことが分かります。
テストは回や教科によって難易度の揺れがあるものですが、
そんな中でも、「周囲に比べて自分はどのくらいの位置に居るか」が、
偏差値を見ることで分かります。
偏差値が示すものをしっかり理解して
自分の位置を正しく見定めるようにしてくださいね。