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家庭教師のマナベスト 石川県 スタッフブログ

【国語】
比喩の種類・「直喩」と「暗喩」

2022/10/24

なにか複雑で難解なものごとや個人的な印象などを他人に伝えようとするとき、

人は“比喩(ひゆ)”、つまり、“たとえ”を使います。




例えば、


「彼の迫力は、まるで麓から見上げる山のようだった」

という文章は、“彼”が、「まるで山のように迫力があった」ということを表し、


「鉄鋼産業は、その地方の背骨だ」

という文章は、

“その地方”にとって鉄鋼産業が、

「(人間でいうところの)背骨ほど重要で、その全体を支えている」

ということを表しています。




このような比喩には「直喩」と「暗喩」の2つがあります。

「直喩」は1つ目の山の文章のように、「~のようだ」といった言葉を使う比喩のことです。

ほかにも「~みたいだ」「~のごとし」というような

「これは比喩ですよ~」ということを読者に知らせてくれるのが「直喩」です。


他にも例をあげると

「勉強中の彼は、燃え盛る炎のようだ」(炎のように熱意がみなぎってる、という意味)

「光陰矢のごとし」(時の流れは、飛ぶ矢のようにはやい、という意味のことわざ)




逆に「暗喩」は、上の鉄鋼産業の文章のように

「~だ」と、(本当は違うのに)言い切ってしまう比喩のことです。

直喩に比べて、ズバッと言い切る感じが詩的なカッコよさがある気がします。


他に例を挙げると

「会話はキャッチボールだ」(キャッチボールのように、互いを思ったやり取りが大事、という意味)

「受験はマラソンだ」(マラソンのように、長期的なものである、という意味)




「直喩」「暗喩」を理解すると国語の文章も読みやすくなりますし、

これらは英語の文章にも出てくることがありますので、

「これは比喩で、直喩(暗喩)だな!」と、ちゃんと見抜けるようになってくださいね!