コーヒーカップを握っていた手が暖かくなったり
ストーブで部屋を暖めたりできるように、
“熱”は、物から物へ伝わります。
熱の伝わり方には
・伝導
・放射
・対流
の3つがあります。
「伝導」とは、上のコーヒーカップの例のように、
温度が高いものに触れていることで起きる温度の移動です。
「放射」は、温度の高い物質が発する赤外線によって熱が伝わることです。
身近な例としては、昼間に太陽が地面を暖めることや、
コタツが足を暖めることなどがあります。
「対流」とは、流体(気体や液体)の内部に温度差があった時に
温度差による密度の違いで、勝手に混合が起こることで熱を伝えます。
例えば鍋で味噌汁を作ると、火がかかっている鍋の底から
味噌がモクモクと湧き上がってくる様子が見られます。
これが対流の一例です。
また、熱は必ず熱いほうから冷たいほうへ伝わります。
例えばコーヒーカップの表面温度が70℃で手の温度が30℃の場合、
ずっと手で握っていると、カップが60℃に冷え、手が35℃になったりしますが
(残りの熱エネルギーは空気に逃げてしまいます)、
逆にカップが90℃に温まり、手が10℃に冷えるということは起こりません。
「熱の伝わり方には3つあること」「熱は熱いほうから冷たいほうへ伝わること」
は、ぜひ覚えておいてくださいね!