突然ですが、ユニセフが先月発表した報告書で
「女子は男子に比べて数学の習得で遅れをとっている」
という調査結果がありました。
具体的には「男子が数学を理解する確率は、女子の最大1.3倍」とのことです。
こう聞くと、
「女子は生まれつき数学に向いてないの?」
と思ってしまいそうですが、
必ずしもそうとは言えません。
脳科学の世界では、脳の数学的能力に関する部位の構造や働きに
男女差はないと言われています。
ではなにが数学能力に関する格差を生み出してるかというと、
その要因は性差別による教育の不平等、また、クラスメイトや親が持ちがちな
「女の子は数学ができないもの」「女子は文系がふつう」
といった偏見・固定観念が影響しているのではないかと指摘されています。
確かに、このような“思い込み”が世間に広がっていると、
数学が比較的好きだったお子さんでも、どこかで一度つまづいてしまっただけで
「やっぱり向いてないのかも…」と、
諦めてしまうかもしれません。
偏見や差別のせいで、これからの世の中を背負っていく子供たちが
本当に好きだったり得意なことに取り組めず、可能性の芽を閉ざしてしまったのでは
それほど残念なことはありませんね。
もし、皆さんにもこのような思い込みがあり
性別を理由に何かを諦めようかと迷っているなら、
能力に性別は関係ない、ということを思い出して、もう一度考えてみてくださいね!