11月に入り、めっきり寒くなってきました。
毛布やダウンなど、フカフカして暖かいものを使い始めた方も
多いのではないでしょうか。
毛布やダウンなどを身にまとうと暖かくなる仕組みには
空気の“熱伝導率”が関わっています。
熱伝導率とは、あるものからあるものへの、温度の伝わりやすさを表しています。
例えば、真夏に日光に照らされたグラウンドに出てみると
鉄棒は触れられないくらい熱くなっていますが、
木の枝はそれほど熱くなっていないですよね。
これは鉄棒に使われている『鉄』は、
熱伝導率が高く、日光によって暖められやすいからなんです。
さて、毛布やダウンは、そのスキマにたくさんの空気を含んでいます。
そして、『空気』は、とても熱伝導率が低い(温度が変わりにくい)ものなんです。
(ここでの『空気』は風になって移動したりしないものを想像してください。)
外が多少寒くても
毛布やダウンの中の空気が自分の体温や摩擦などでじわじわ温度が上がれば、
中に暖かい“空気の層”ができ、
それが外の寒い空気を遮断してくれるため
冬でも暖かく過ごせる、というわけです。