数学の世界では、「0」で割ることはご法度(=絶対にしてはいけないこと)になっています。
もちろん、数学を勉強してきたみなさんも、
式変形などをしてる時に、いきなり「両辺を0で割って…」とはならないかと思います。
しかし、数学についてある程度分かってる人でも、うっかり両辺を0で割ってしまうことがあります。
それは、「文字や関数で両辺を割る」ときです。
式の形を変えたいとき、「定数aで両辺を割ればいいんだ!」などと思い、
ついつい何の留保もなく、割ってしまいます。
しかし、もしかしたらそのaの中身は0かもしれません。
こういう時はちゃんと
「[ⅰ]a≠0のとき、両辺をaで割ると~」
としなければいけません。
その後
「[ⅱ]a=0のとき、与式のaに0を代入して~」
と、a=0の場合を、それぞれ場合分けして考慮する必要があります。
文字や関数が、長く複雑になるほど、それが0である場合を考慮するのを忘れがちです。
普段の記述問題の演習時から、条件をしっかり意識して
もったいないミスをしないように気をつけましょう!