活字の本を読んでるとき、
「あれ、いまのところ、目で追ってたはずなのに全く頭に入ってない…」
と途中で気づき、何度も同じところを読み直す、ということがあります。
・文字が目には入ってる
・頭の中で音読はしてる
・なんなら声に出して音読している
なのに頭の中に入っていない。
実はこれは読書のみならず、勉強にもよく起こることです。
勉強には、外部の情報を自分の頭に入れる工程が欠かせませんね。
もちろん、皆さんもそのことを知って、授業を聞いたり教科書を読んだりしていると思います。
しかし、この工程は「目に入れる」「音読する」だけでは十分でない場合があるんです。
勉強している分野が得意だったり、興味があったりすれば、
教科書を目で追うだけでスルスルと頭に入っていくかもしれません。
しかし、多くの場合はそうではないかと思います。
教科書の同じ部分を何度も読んでるにもかかわらず、
・テストになると思い出せない
・聞かれかたが変わると分からなくなる
・情報が断片的で、組み合わせて使うことができない。
このようなことがあるからこそ、テストで失点するし、苦手教科が出来るのではないでしょうか。
上記のような「読んでるのに頭に入ってると言えない」というのは、
要するに“見落とし”てるということです。
情報を、浴びてはいるけど、脳に貯まってはいない。
例えるなら、お風呂の栓を抜いて水を流し続けるようなものです。いつまでも水は貯まりませんね。
こういった“見落とし”を防ぐための良い方法が一つあります。
それは、教科書の文章を、別の言葉で言い換えながら読むことです。
例えば、理科の教科書を読んでいて、
「石灰水に二酸化炭素を触れさせると白く濁るので~」
という文章が出てきたとすると、
これを頭の中で
「石灰水は白く濁ることで二酸化炭素を検知できるから~」
というふうに、同じ意味をもつ違う文章で言い換えましょう。
“言い換え”るためには、文を頭で理解していることが不可欠です。
つまり言い換えられるかどうかで、
自分が理解してるか、それとも見落としてるかが分かるというわけです。
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・教科書の苦手な分野
・何度読んでも頭に入ってこない文章
・分かってるつもりなのにテストになると解けないところ
こういったところは、
特に重点的に、読みながら言い換えをしてみてくださいね!