「数学や理科の公式を覚えるのは得意ですか?」
こう聞かれて
「はい、得意です!」と自信をもって答えられる方は少ないのではないでしょうか。
数字・記号・アルファベットなどの文字のみで構成されている公式は
どうも無機質でとっつきにくく、どれだけ目に焼き付けるように見つめてみても
テスト本番にはボンヤリとしか浮かばないものです。
公式というものは「ボンヤリ」くらいの記憶では殆ど使い物にならないものです。
ですので、しっかり「これだ!」と確信を持てるくらいの強固な暗記を目指したいですね。
テスト本番にボンヤリとしか思い出せない方は、
おそらく“一夜漬け”などの短期的な勉強に頼ってる方が多いのではないでしょうか。
テスト前日にみっちり勉強する。もちろん大事なことですが、
残念ながら強固な記憶というのは1日では築けないものなんです。
たとえば皆さん、
「5日間、毎日10分顔を合わせた人」
と
「1日だけ、50分間顔を合わせた人」
の2つの場合、さらにその一週間後、その人の顔や特徴をどちらがより強く思い出せる気がしますか?
恐らく多くの方にとって、一回一回は短時間だとしても5日間かけて覚えた方が
一週間後でもハッキリと思い出しやすいのではないかと思います。
これは、物事を数日に分けて覚えることで自然と何度も【復習】を繰り返すことになり、
それが記憶を強固にしているからです。
さて、数学や理科の公式についても同じことが言えます。
いくら一度に長時間教科書に穴が空くくらい公式を見つめたとしても、
それを定期的に復習しないのであれば記憶は薄れる一方です。
そこで記憶が薄れるのを防ぐべく、自然に復習ができる仕組みを作ってはいかがでしょうか。
例えば、覚えたい公式をコピー用紙などに太字で大きく記し自分の部屋のドアに貼ります。
そして部屋の出入りの時にはその公式を見て声を出して音読するように決めます。
この方法だと一日に何回かは公式に触れることができます。
また、ほとんど勉強と感じずストレスなくできるのもいいところです。
記憶は一日にしては築けない時間のかかるものです。
だからこそ、一夜漬けでなく普段からの勉強習慣が重要になってきます。
まだ毎日の習慣づけが出来ていない、復習サイクルが身につかないという方は
先述したような方法で毎日負担なく記憶を強化する方法を試してみてはいかがでしょうか。