まだ人類の歴史が始まったばかりの学問も何もない頃、おそらく世界は分からない事だらけだったことでしょう。
火の正体はなにか、なぜ雨が降るか、数や言葉のしくみなどなど…。
そういった一つ一つの“疑問”に仮説や答えを与えていくことによって、今日の人類の知見が出来上がっています。
そしてそういった知見を学校の教科として学ぶ皆さんにとっても“疑問”は重要なものです。
皆さんは学校の先生や家庭教師に教科の質問をするときに、
漠然と「なんで?」とだけ質問してしまっていませんか?
実はこのような聞き方は、教師と生徒の双方にとってあまり良くありません。
教師は「この子は今教えたことのどこでつまずいて質問してるんだろう?」と分からず、
疑問の解消の手助けを的確にすることができません。
また、生徒にとっても「なんで?」とだけ質問してるうちは、
自分がどこでつまずいているかをはっきり自覚出来ないでしょう。
「何が分からないのか分からないけど、とにかく分からない」ということを伝えているだけになってしまいます。
勉強をするとき、教えてもらうときは、常に“質問上手”でいるように心がけましょう!
ただ漠然と「なんで?」とだけ聞くのではなく、
「○○が~~なのは分かったけど、だったら××も~~になるように思える。
でも実際には△△になってるのはなんで?」
「AとBの結果の違いは、2つの何の違いが原因で起きてるの?」
「その方法で解けるのは分かったけど、その背景を詳しく教えてほしい」
といったように具体的に質問できるようになると、学習・理解の速度と質がグッと上がると思います。
先生に質問する時のみならず、自分一人で自習しているときにも、
頭の中でできるだけ具体的な疑問を持つようにしましょう。
その疑問が一つ一つ解消されるうちに、どんどん教科への理解が進んでいくと思いますよ♪