1冊の問題集も、それを通してどれだけ成長できるかは、取り組み方次第で大きく変わってきます。
おそらく最も一般的な取り組み方は、
「最初のページからやっていって、最期のページまでやったらそれで終わり」
というものでしょう。
おそらく学校の宿題などもこのように進めて、終われば次の新しい問題集に手をつける
といった感じではないでしょうか。
実はその方法では、伸びる子もいる一方でいつまでも伸びない子も出てしまいます。
勉強の肝は、『“できない”を“できる”にする』ことです。
伸びる子は、問題集を解きながら自分の“できない”を把握し、解答を見てそれを“できる”ようになります。
しかし伸びない子は、何かしらの理由で自分の“できない”が把握できなかったり、
答え合わせの過程で“できる”にならなかったりしてるんです。
残念ながら、これではいくら問題集の数をこなしても成果につながりません。
そうなると勉強するのも辛くなり、どんどん勉強が嫌いになってしまいますね。
まずは自分の“できない”を明確に把握できるようになりましょう!
具体的な方法としては、
問題を解いて答え合わせをするたびに、問題の横に「日付」と「正誤(○×)」を付けるようにします。
これによって、自分がいつ、どの問題が“できなかった”かが可視化されます。
そして最も重要なことですが、問題集を解くときは、解答は問題集に直接書き込まないようにしましょう!
「日付」と「正誤」は問題集に書き込んでいいですが、
自分の解答は別にノートなどを用意してそこに書いてほしいんです。
というのも、1冊の問題集は、1回解くだけではなくて何周も触れるものであってほしいんです。
直接解答を書き込んでしまうと、2回目に解くときにスペースが無かったり目に入ってヒントになってしまったりします。
1周目が終わったら、2周目以降は効率アップのために「正誤」が×になっている問題だけ解くようにします。
おそらく2周目に行く頃には、最初にその問題に出会ったときから時間が経っていると思います。
最初は間違えてしまった問題を久しぶりにやってみて、解けたならその問題はOKです!
今度は「○」と記し、横に一応「日付」も記しておいておきましょう。
(これはまさに“できない”が“できる”になったということですね)
もし、その問題に改めてチャレンジしたけどまた解けなかった、という場合は、
「×」と「日付」をつけて、3周目以降にまた取り組みましょう。
(ちなみに、「惜しかった」「ほんの少し足りなかった」というときは「△」を付けるのも良いと思いますよ)
間違えた問題は解答解説をよく読んで、次こそはできるようにしっかり理解してください。
そうして周回を重ねていくうちに、その問題集のすべての問題が解けるようになるはずです。
・ ・ ・
以上、力になる問題集の取り組み方を紹介していきました。
この方法は一見とても大変なようですが、努力が成果につながりやすい着実な方法でもあります。
むしろ、『1冊が終わったらすぐ次の1冊』というやり方は、結果的に解く問題の数は多くなりますし、
解けなかった問題も放ったらかしになってしまいがちです。
・目標のために偏差値を大幅にアップさせたい
・ちゃんと点数につながる勉強がしたい
と思う方は、解答用のノートを用意し「日付」と「正誤」を付けることから始めてみてください。
ちなみに、宿題として出された問題集でも、
先生に「何度も解きなおしたいので別のノートに書き込んで、それを提出したい」
と言えばたいていは認めてくれると思いますよ!