「超が付くほど大真面目」な子、「要領が良くそこそこ真面目」な子、「言うこと聞かず完全フリー」な子
この3つでは、実は2番目の「要領が良くそこそこ真面目」な子が伸びやすいものです。
というのも、まず「大真面目」な子は、学校が課す「宿題を出す」や「ノートをとる」といったことを
しっかりこなすため、テストでも一定以上の点数は取りつつ、内申点も高く出ます。
しかし「大真面目」は、やもすれば本来勉強のための【手段】であるべきものを、
それ自体【目的】にしてしまうという危険も潜んでいます。
「真面目でいると褒められるから」「怒られずに済むから」「それが自分の長所だから」
確かにそうやって鍛えられた真面目さは一つの長所でもあり、いろんな場面で役立つものでしょう。
しかし、勉強面で結果を出そうとするとなると、それだけではいけない場面もあります。
例えば、伸びる子は「勉強する上での目的意識」を持っているものです。
「この問題集でどのような力をつけたいのか」「合格点に達するために自分に足りないのは何か」
「あとどれくらい勉強すれば到達するのか」
つまり、自主性を持って勉強しているということです。
「大真面目」であることは、この自主性をも奪ってしまいかねません。
では、3番目の「言うこと聞かず完全フリー」な子はどうか。
この場合、自主性は持っているかもしれませんが、まだまだ経験の浅いこともあって
どうしても勉強法に迷走してしまいがちなところがあります。
また、自主的な勉強のみでは宿題などの強制力が働かないので、十分な勉強時間を確保できないことも起こりがちです。
宿題や授業といったものをちゃんと勉強のための【手段】として捉え、
そこから得るものは得、自分の血肉にする。
ただ、妄信するのではなく、それが自分にとってどう役に立つかを検討し、必要なものだけを取り込む。
そうしているうちに、自然と「そこそこ真面目」なやり方になっていくのが理想ではないかと思います。
特に受験生は、もう学校のことだけしていればいいという時期では無くなってきます。
真面目さはほどほどに、目的意識をもった自主的な勉強の割合を増やしていきましょう!