私たちが生活していくうえで使う言葉には、日本古来から使われてきた日本語もあれば、
もともとは外国語だったものをそのまま取り入れて使っているものもありますね。
この記事では、そんな外国語由来の言葉の中から英語が元の言葉を取り上げ、
普段何気なく使っているだけでは意識しないその単語の詳しい意味や使い方を見ていきたいと思います。
第一回のテーマは【スマホ】です。
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スマホは「smart phone」の略で、直訳すると「賢い電話機」といった感じですね。
「smart」は「賢い」という単語の中でも、広いニュアンスを持っていて使いやすいものです。
英作文で人や動物を大雑把に「賢い」と言いたいときには「smart」を使うのが手堅いように思います。
また、「smart phone」「smart bomb(高性能爆弾)」「smart city(合理化された街)」のように
無生物を対象に使うこともあります。
ちなみに日本で「スマート」と言えば細身でスタイルが良い人を言ったりしますが、
英語の「smart」にはそのような意味はないので気をつけてくださいね。(「slim」などを使いましょう)
さて、スマホを開くとホーム画面にはアプリがありますね。
アプリは「application(適用すること)」の略です。
その名の通り、スマホにアプリを適用することで新しい機能を使えるようになりますね!
アプリはホームページ上ではアイコンで管理されますが、このアイコンも元々は英単語の「icon」です。
もともとは(彫刻などの)「像」や何かの「象徴」といった意味で使われる言葉でしたが、
それが、「アプリやアカウントを一目で表す絵・画像」といった意味で使われるようになりました。
アプリを開くと、たいていスクロールをして画面を移動しますね。
意外なことですが、スクロール(scroll)は基本的には「渦」や「巻く」といった意味です。
ではなぜ、今スマホで使うような意味ができたかというと、
scrollには「巻物」や「巻物を開いて読む」と言った意味があるらしく、
その様子から、ページをスムーズに移動する様に当てはめたのだろうと思われます。
新しい技術に対して昔からあった単語がぴったり当てはめれらるのは面白いですね!
最後に、iPhoneのSafariやGoogle Chromeなど、検索サイトやウェブページをみるアプリのことを
特に「ブラウザ」と言いますが、これは動詞の「browse(拾い読みする)」に、
最後に「r」がついて「browser(拾い読みするもの)」から来ています。
英作文などで「スマホでInstagramを見ていた」などと言いたいとき、
この「browse」を使うと、採点者に「おっ、分かってるな!」と思われるかもしれません。
(※ただし、使い方についてあまり詳しくない単語を英作文で使うことはたいていミスを招きます!
「これなら確実に大丈夫」という表現だけを覚えて使うようにしましょう!)
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日常生活には英語由来の言葉が山ほどあります。
ふとカタカナ語を見かけたときに、「この語源ってなんだろう」と調べてみることで
少しずつ語彙を増やしていけると思います。
受験英語だけでも覚えるべき英単語はたくさんありますが、楽しみながら覚えていきましょう!