国語の授業の中で、「音読」が苦手な方は多いのではないでしょうか。
途中で言葉がつっかえてしまう。どこを読んでいるのか分からなくなる。文章の意味にまで気が回らない…。
すらすらと読む子もいる中、自分だけ上手く音読できないと恥ずかしくてイヤですよね。
今回は、音読でつっかえてしまう人、音読に苦手意識をもっている人に向けて、
授業で音読するのが楽しみになるような方法を考えてみましょう。
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音読をするときに大切なのは「文節」で区切るということです。
文節とは文章のうち意味が通じる最小単位の言葉のことです。
例えば「金沢市には歴史的な名所がたくさんあります」という文章なら、
「金沢市には/歴史的な/名所が/たくさん/あります。」
この「/」で分けられるのが文節です。
音読が得意な人は、文章を文節の単位でまとめて把握しています。(例:「金沢市には」「歴史的な」)
一方苦手な人は、文章を文字の単位で追ってしまいがちなんです。(「か」「な」「ざ」「わ」「市」「に」「は」…)
このことによって、“つっかえながら一文字ずつ読む”ような読み方になってしまうんですね。
(しかもこの読み方では、言葉を文字としてしか捉えられていないので、
漢字の読み違いも多いし、文章の意味もほとんど頭に入ってないでしょう。 )
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音読が苦手な人は最初、文節をスラッシュで区切りながら読みましょう。
読みながら「金沢市には/歴史的な/名所が/たくさん/あります。」と教科書に「/」を書き加えていきます。
こうすることで、「文字を目で追う」読み方から「意味上のかたまりをつかむ」読み方へと変化していきます。
慣れてきたらスラッシュを減らしたり無くしたりして読んでみてください。
きっとすらすら読めるようになっているはずです。