「英語の発音を良くしたい」と思ったとき、
まず最初に理解するといいのが、日本語との“発声”の違いです。
「発声? 発音じゃなくて?」
と思うかもしれません。
そうです、今回のお話は発音ではなく発声、つまり声の出し方です。
実は細かい一つ一つの発音を学ぶより、
基本的な発声方法を学んだ方が、早く成果を得られることがあるんです。
☆ ☆ ☆
発声の違いを考えるために、まずは頭の中で日本語と英語、
それぞれを話している人を思い浮かべてみてください。
それぞれが話す言葉の“音”に注目してみると、どのような違いがあると思いますか?
最初に気づく違いとして、英語の方が“なめらか”という印象があるのではないでしょうか。
英語は一つの音と次の音とを滑らかにつなげて発声しがちです。
それどころか、単語と単語の間さえも繋げて読むことが多いです。
一方、日本語は音と音の間がぷつぷつ途切れることが多いです。
例えば、自然に「こんにちは」と言うとき、「に」と「ち」の間がほんの一瞬途切れませんか?
「ください」と言うとき、「だ」と「さ」の間が一瞬途切れませんか?
「このくらい途切れるのは当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、
英語と比べるとこのような一瞬の途切れが日本語の特徴と言えるものなんです。
ですので、日本人が英語を上手く話すには、まず発声を英語に合ったものにする必要があります。
英語の発声を実践するのは簡単です。
いま、口を半開きにしながら
「う~~~~~~」と長く声を出してみてください。
こうした長い発声をしながら、一瞬も途切れないようにアゴや唇や舌で発音を作る、
これが英語の発声の仕方です。
イメージしづらい方は、夏場に扇風機に向って「ワレワレハ~」と声を出す遊びを思い出してください。
あのときの、息継ぎしないで声を出し続ける感じが似ています。
この発声を意識しつつ英文を読むことに慣れると、
今までよりずっと“それっぽく”聞こえるようになっていると思いますよ♪