日本の大学受験では、経済学部の受験生の多くは文系です。
皆さんの中にも、経済学部=文系というイメージがあるかもしれませんが、
これは世界的に見ると必ずしもどこでも当てはまることではありません。
経済学部に進学するのは理系や数学が得意な学生が大半、という国も多くあります。
というのも、経済学、つまりお金や人の動きを扱う学問ですので、
ある程度の数学力や数学的思考力が求められる場面が多くあるんです。
為替や通貨の動き、それらのグラフの動き、人の動きなどは、やはり数学を用いた計算が必要になります。
経済学部=文系というイメージで数学が苦手なのに入ってしまい、
あとあと「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人も少なくありません。
(逆に言うと、「文系の中では数学が得意」という方は、
経済学の中でも数学力を活かした分野で活躍できるかもしれません!)
とはいえ、経済学部の中でも数学をあまり使わない分野もあります。
経済学部のなかでも「経済学史・経済思想史」という、経済の歴史を学ぶような分野だと
あまり数学を使わない道もあります。
また、大学によっては経済学部の中で「○○学科」と細分化され、
その中にほとんど数学を使わない学科もあることでしょう。
これは経済学部に限った話ではないのですが、進学先を選ぶうえでは
「入った後にどういう勉強をするか」を考えることが最優先事項です!
もうそろそろ受験校や学部を決めたり、私立の出願が近づいてくる時期かと思いますが、
ちゃんと自分の興味や目的が果たせる進路を選べるよう、
先生や先輩に聞いたり、本やインターネットでよく調べてくださいね!