私たちが生活していくうえで使う言葉には、日本古来から使われてきた日本語もあれば、
もともとは外国語だったものをそのまま取り入れて使っているものもありますね。
この記事では、そんな外国語由来の言葉の中から英語が元の言葉を取り上げ、
普段何気なく使っているだけでは意識しない、その単語の詳しい意味や使い方を見ていきたいと思います。
今回のテーマは【テレビ】です。
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まずテレビをつけるために「リモコン」を使いますね。
知っている方も多いかと思いますが、
これは「remote controller(リモート コントローラー)」の略です。
「remote(離れた)」は中高の英語でもよく使う単語です。
その他形容詞の意味として、やや稀ですが「人里離れた、へんぴな」という意味もあります。
英語の試験では、インターネットなどの電子通信に関する文章や、
物語文で離れた人同士の電話や手紙のやり取りによく使われる単語です。
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電源が入ったら、チャンネルを合わせますね。
英単語「channel」ですが、意外なことに、これはもともと「水路、経路」と言った意味を持つ単語でした。
時代が進み電子機器を使うようになった際、
電流や電波などの通りみちのことも「channel」と呼ぶようになったようです。
このことから、各テレビ局に割り当てられた周波数の
電波の伝送路として「チャンネル」と言われるようになったようです。
高校英語では「canale(運河)」という単語が出てきますが、
形が似てることからもわかる通り、「channel」と同じ語源を持っています。
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テレビ番組を見ているとCMが流れてきますが、「CM」は実は「Commercial Message」の略です。
「Commercial(商業的な)」「Message(メッセージ)」ということですね。
「commercial」は「commerce(商業)」が形容詞になったものです。
インターネット通販を指す「eコマース」という言葉を聞くこともありますが、
これはこの「commerce」のことなんですね。
「commerce」の接頭語「com」は「一緒に~」という意味を表すもので、
人が複数人いてする物事を表す単語によく使われます。
(「company(会社)」「communication(会話)」など)
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みなさんが好きな番組には、バラエティ番組も多いのではないでしょうか。
この「バラエティ」も英単語「variety」です。「v」からはじまるので「ヴァラエティ」と言うのがより正確ですね。
「variety」には、「さまざまな、多様な」という形容詞としての意味と、
「変化、多様」という不可算名詞としての意味がありますね。
おそらく、みなさんが一番使う機会が多いのは、
「a variety of ~(さまざまな~)」ではないでしょうか。
「a variety of fruits(さまざまな果物)」
「a variety of animals(さまざまな動物)」
など、英作文でも非常に使いやすい形です。
(最初の「a」と、「of」の後の名詞を複数形にすることを忘れないでくださいね!)
もともと英語圏で、いろんな種類の大道芸人や寄席芸人がごった返しで出演するショーのことを
“variety show”と言ったらしく、
このことから日本の娯楽番組全般が「バラエティ」と言われるようになったようです。
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日常生活には英語由来の言葉が山ほどあります。
ふとカタカナ語を見かけたときに、「この語源ってなんだろう」と調べてみることで
少しずつ語彙を増やしていけると思います。
受験英語だけでも覚えるべき英単語はたくさんありますが、楽しみながら覚えていきましょう!