今回はタイトルの通りなのですが、
「書いたことがないと本番でできない」
という話です。
たとえば数学の教科書を読み、一つの計算方法に目を通したとします。
「ふむふむ…なるほど。こうして、こうして…、この手順で解けるのか。」
そう納得して教科書を閉じるとします。
数時間後にテストを受け、教科書で読んだのと同じような問題が出たとすると、
おそらくその問題を解ききれる可能性は高くないでしょう。
英語でもそうです。
新しく参考書で読んで知った構文があるとして、
それを一度も書いたことが無い場合、
急にそれがテストで出ても正しく使いこなせないものです。
さらに、実はこれは暗記分野についてもそうなんです。
歴史の教科書で“公事方御定書”という用語、その内容を読んだとしても
一度も書いたことが無いまま「この法典の名前を漢字で書きなさい」という問題が出たとしたら
けっこう手が戸惑うものです。
勉強には運動の練習のような部分があります。
書いて、繰り返すことで手が覚える、体が覚える、という状態になり、
そうなった知識こそ本当に使えるものになるんです。
また、手・体が覚えたことは簡単には忘れません。
新しい知識に触れたときには、「ふ~ん、そうなんだ。分かった!」とすぐに思わず、
それを紙に書く習慣をつけてみてください。
その経験を積むことで、テストでも使える力になるはずです。