ふたつの値の大小関係を表す“不等号”。
たとえば
A<B
なら、「AはBより小さい」ということを示します。
逆に、「AはBより大きい」ということを示したい場合、
A>B
と表します。
慣れるまでは戸惑うかもしれませんが、
記号の形がそのまま【大>小】を視覚的に表してるので
慣れればすぐに分かるようになると思います。
大小関係を表す記号には、もう一つ、
≦、≧
これらもあります。
「より小さい(大きい)」の記号の下に「=」が付いたもので、
正式には「等号付き不等号」といいます。
これは、「以下、以上」を表す記号です。
たとえば
A≦B
と書けば、「AはB以下」を示します。
つまり、
「 A<B 」と「 A≦B 」の違いは
記号の見た目通り、
“同じ値(=)を含むか含まないか”です。
たとえば
x<5
で、いま「xは自然数(正の整数)」とした場合、
x の候補は {1,2,3,4} です。
一方、
x≦5 (xは自然数)
なら、
x の候補は {1,2,3,4,5}
となります。
また、不等号には【範囲】を表すことに使ったり、
不等号で結ばれた両辺をマイナスの値でかけ算・割り算をすると
【不等号の向きが変わる】という重要な性質もあります。
理屈をしっかり理解したうえで練習問題を重ね、
不等号の考え方を頭の中に定着させることが重要です。
不等号は苦手になる人が多く、出来るか出来ないかで今後大きく差が開くものです。
また、数学的な考え方・思考力を身につけるきっかけにもなる大事な分野です。
「難しいからこそ、むしろ得意になってやる!」
という気持ちで、ちょっとこだわって頑張ってみてください!
学習が進むにつれ、「あの時やっておいてよかった~」と思えるはずですよ♪