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家庭教師のマナベスト 千葉県 スタッフブログ

【社会・古典】
“世界観”を受け入れよう

2024/02/28


【世界観】とは、最近はアニメやゲームでよく聞く言葉です。

その世界がどんな世界で、そこに住む人間はどのような考え・価値観を持っているか、

そういった様々なことを総合して【世界観】と言います。


当然、考えや価値観は“人による”ものですが、【世界観】という言葉では

“多くの人がそう”ということが大事です。



たとえば現代日本に生きる私たちの世界観は、

『ある程度のお金が必要で、そのためには仕事をする。

気晴らしに各々の趣味をする。災害や犯罪や戦争に巻き込まれるのが怖いこと』

おおむねこんな感じでしょうか。



一方、たとえば『ポケモン』の世界の人々は、別の【世界観】で生きています。

『世の中にはポケモンがいて、たまに仲間になって敵と戦ったりする。

野生のポケモンを倒すとお金と経験値が手に入る』

ポケモンがいることはその世界の住人にとっては当たり前のことで、

これはつまり現実を生きる私たちとは全く違う常識を持っているということです。





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さて、前置きが長くなりましたが、今回はこの【世界観】についてのお話しです。

実は、学校の科目にも【世界観】を重視してほしいものがあるんです。


それは、古典(古文・漢文)と社会(地理・歴史)です。



古典と歴史の文章や出来事は、何百年も前の現代ではない世界を舞台に生まれた(起きた)ものです。

また地理についても、国や地域が違えば、おのずとその世界観も現代日本の私たちとは変わってくるものです。



古文では、貴族などの身分制が残り、恋心を抱く相手に和歌を送ったりします。

漢文では、王様が悩みを持っていて、賢者がアドバイスを送るやりとりなどが取り扱われます。

歴史では、日本の中でも“国”が分かれ、武力によって政治が決まったりします。

地理では、四季がほとんどないところや、国民のほとんどが農業などを生業にしている地域を扱ったりします。



これらで見られる【世界観】は、現代日本で暮らしている皆さんがもつそれとは別のものです。

そして、違う世界観を受け入れ、その上で考えられるかどうかによって

科目の理解の深さも変わってくるんです。



教科書に出てくる人物や社会が、自分が想像もしないような行動に至ったとしても、

「この世界観ではそうするものだったんだなぁ」という風に、

受け入れるようにしてみてください。


そうすれば、どんどんその世界観への理解が増し、暗記や読解もスムーズに進むようになるはずです。