みなさんは「学ぶ」という言葉の語源をご存じでしょうか?
ご存じの方も多いかとは思いますが「学ぶ」の語源は「まねぶ」だといわれています。
つまり、学ぶことのはじまりは“マネする”というところにあるんですね。
プロ野球選手のイチロー選手は幼少期のころに憧れの選手たちをマネしていたそうですし
茶道や華道や書道などの伝統文化などでは師匠をマネることが道の第一歩となっています。
これは、言うまでもなく勉強でも同じことです。
学校で授業を受けて、同じような問題が解けるように、授業で習った方法をマネしているはずです。
学校の勉強が苦手だと感じているみなさんのなかには、このマネするということを
疎かにしてしまっているなと感じる人もいるのではないでしょうか?
マネすることはしばしば批判の対象になってしまうこともありますが、
決して悪いことばかりではないんです。
勉強で悩んでいる子がいれば、ぜひマネしてみてください。
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“マネる”ことができたみなさんの次のステップは“破る”ことです
剣道や芸道の世界に“守破離”という言葉があります。
“守”はマネると同じで師匠の教えを忠実に守り、習得することを指します。
そして、次のステップである“破”は教えを土台としつつ応用することを指します。
最後に、“離”は教えを土台としない新機軸を見出すことを指します。
こうして初めて、独創性が生まれるそうなんですね。
マネることである“守”が習得できたみなさんは、“破”ステップです。
とにかくいろんなことを試してみる段階ですね。
こと勉強においては、同じ問題でも別の解き方があるのではないかと模索してみたり、
応用問題にチャレンジしてみたりと挑戦してみることです。
ここでもマネたことは忘れてはいけませんよ
そうするうちに次第に力がついて、自己流が生まれてくるはずです。
“マネる”ことも“守破離”もどちらの考え方もほんとうにたくさんの場面で
役に立つ考え方だと思います。
ぜひぜひこれらの言葉を心にとめておいてくださいね。