日本に住む皆さんが数学を勉強しているように、英語圏の生徒も数学を勉強しています。
もちろん英語を使ってです。
皆さんが使う数学の言葉、特に四則演算を英語で言うとなんでしょうか。
リスニングで簡単な計算をさせる問題もありますし、雑学としても面白いものかと思います。
一緒に見ていきましょう!
☆ ☆ ☆
まず四則演算の「足す」「引く」です。これはある程度なじみがあるかと思いますが、
「plus(プラス)」「minus(マイナス)」
です。
「=」は同じ発音で「equal(~に等しい)」という動詞、もしくはbe動詞の「is」を使います。
たとえば「5+2=7」を英語で言うと「Five plus two equals seven.」となります。
また、「足す」を「and」と表現することもあります。
つまり「Five and two is seven.」でもOKです。
また、引き算について。たとえば「9-6=3」なら、
「Nine minus six equals(is) three.」となります。
なお、ここでの「plus」「minus」の品詞は前置詞。つまり「on」や「in」と同じ品詞です。
「and」だけは接続詞で、今回は二つの数字をつなげています。
次に、かけ算です。
かけ算は「times(~倍の)」を使うか、動詞の過去分詞形「multipied by(かける~)」を使います。
「Two times four is eight.(2倍の4は、8です。→2×4=8)」
「Two multipied by four equals eight.(4でかけられた2は、8に等しい。→2×4=8)」
「multipied by」は過去分詞です。
動詞の原形は「multipy」。これを過去分詞形にすることで、名詞(数詞)を後ろから修飾しているものです。
つまり「is」以前の「Two multipied by four」が長い主部(S)となっています。
これは文法的には、
「The desk made by my father is~(私の父に作られたその机は~)」
と同じようなもの(あえて堅い直訳をしています)。
「Two multipied by four is ~(4でかけられた2は~)」
ということです。
割り算についても、同じく動詞の過去分詞形を使います。
「分割する」という意味の「divide」という動詞です。
「Ten devided by two equals five.(2で割られた10は、5に等しい)」
こうやって直訳を聞くと頭がこんがらがりそうですね。
円グラフを頭に浮かべて、全体(10)が2ずつの量で割られ、同じ大きさの断片が5個できることを
思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
☆ ☆ ☆
さて、今回英語での四則演算を見てみました。
日本語での表現に慣れた皆さんにとっては、すこし混乱しそうになるものもあったかと思います。
ただ、これはリスニング問題ではときに必要とされる知識です。
どんどん進んでしまう音声で計算を聴き取るには、
英語の計算を聞いた時に瞬時に日本語の計算に置き換えられる力が必要です。
こればかりを勉強・練習する必要はありませんが、たまに思い出してもらえると
いつか役に立つ日が来ると思います♪