「1と自分以外の数字で割り切れない数字」を「素数」といいます。
たとえば、2、3、5、7、11…などは1以外の他の整数で割り切れないので、素数ですね。
素数は様々な分野に関わってくる不思議な数字ですが、
意外なことに、自然界の“セミ”にも素数と関係が深いものがあります。
それは、北米に現れる 素数ゼミ というものです。
素数ゼミは13年周期と17年周期で大量発生します。(13も17もともに素数ですね)
素数の周期で地上に出るセミは、ほかの周期のセミと出会う確率が低い(=つまり周期がずれにくい)ことから生き残り、
素数以外の周期のセミは徐々に数を減らし絶滅してしまうことがコンピューターのシミュレーションで知られています。
数学的な必然性からこのような不思議な現象が見られるんですね!
そして13年周期と17年周期が重なる年、北米では4月から夏にかけて1兆匹の素数ゼミが発生するといわれています。
13年周期と17年周期が重なる周期は13と17の「最小公倍数」で計算できます。
13と17の最小公倍数=221年に1回という計算になります。
なんと、今年2024年は素数ゼミに周期が重なる特別な年なんです!
このことを覚えておくと、夏ごろにはセミの大量発生のニュースを見て事情がよく分かるかもしれません♪
素数に関してはまだまだ面白いお話しがたくさんあって、
例えばコンピューターのセキュリティーに使われているなど、生活の思わぬところにも潜んでいます。
自分で素数が生活とどのように関わっているのか調べてみると面白いかもしれませんね!