理系・文系という言葉は、学校の勉強に関してのみならず、
日常生活の会話の中でもよく出てきます。
たとえば、
「冷徹な判断が理系っぽい」
「文系だから共感能力が高い」
など(あまり良い言い方ではありませんが…)。
端的に、
理系=論理的
文系=感情的
という風にまとめられがちです。
ただ、理系と文系がそれほど大きく違うのかというと、
別にそんなことはありません。上述のような偏見は、あくまでイメージで言われているだけです。
理系が論理的な分野で、そういった思考力が必要であることは間違いありませんが、
それを言ったら文系だって同じくらい論理的です。
「学問」という誰にとっても説明できるものである以上、
文章や歴史の前後の流れや物事の結びつきは、すべて論理的でないといけません。
現代文の小説だって、人物の感情を正しく読解するためには論理的に考える必要がありますし、
読み手であるあなた自身の感情というものは、教科の中では要求されません。
もし文系科目だからと言って感情モリモリで解決しようとすると、
自分よがりで、誰にも納得してもらえない結論にたどり着いてしまうでしょう。
理系と文系とで得意教科や頭の使いかたが変わってくる面があるのは確かです。
ただ、この二つは完全に分かれるものではなく、論理的である点では共通するということを忘れないでください。