浮世絵という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
江戸時代の日本を代表する文化ですね。
浮世絵師の喜多川歌麿は、美人画で有名です。
中でも、「ポッピンを吹く女」は科書や資料集によく出ている絵です。
また、東洲斎写楽は人物の性格や特徴をとらえた役者絵で有名で、「奴江戸兵衛を演じる大谷鬼次」という絵もまた非常に有名です。
葛飾北斎は華麗な色彩を用いた風景が有名です。
「富嶽三十六景」は、西洋絵画の遠近法や陰影のつけかたを独自の方法で用いており、個性的な表現を行っています。
北斎の影響を受け、歌川広重は「東海道五十三次」などの風景画をえがきました。
そして、これらの浮世絵は、19世紀後半に西洋に紹介され、西洋近代絵画に大きな影響を与えたようです。
19世紀オランダの画家、ゴッホは歌川広重の「名所江戸百景」のうち「亀戸梅屋敷」という絵をそのまま模写したものを描いています。
日本の浮世絵は1860年代ごろから数多くがヨーロッパへ渡り、その新鮮な画風は海外の芸術家たちに大きな影響を与えました。
ゴッホのほかにも、海外の芸術家は自分の作品の中に浮世絵を描きこんだり、着物姿のモデルを描いたりもしました。
モネやセザンヌといった、非常に有名な海外の画家たちも、日本の浮世絵から影響を受けた作品を残しています。
印象派の画家たちが目指した、自然を見たままに描く手法や、瞬間の表情を切り取って描く方法などは、浮世絵から学んだ部分が多いと言われています。
このような日本の芸術が西洋に与える影響を、フランスでは「ジャポニスム」と呼ばれています。
日本で江戸時代に栄えた浮世絵の文化が、海を越え、海外に大きな影響を与えたと考えると、とてもすごいことですね。