内申(内申点)は、公立高校の入試において非常に重要な評価項目のひとつです。
単なる「通知表の成績」ではなく、3年間の学校生活全体を通じての学習態度や人間性、活動実績などが総合的に評価されるものです。
正式には「調査書」と呼ばれる書類に記載される情報のことで、中学校の先生が作成し、高校に提出されます。
調査書には、各教科の評定(いわゆる通知表の「5・4・3…」の数字)だけでなく、出欠状況、部活動、委員会活動、学校行事への参加、生活態度、特別活動などが記載されます。
つまり、学力だけでなく、学校生活全体が評価対象となるのです。
評定は、各教科ごとに「5段階評価」でつけられます。
例えば、国語・数学・英語・理科・社会などの主要教科に加え、音楽・美術・保健体育・技術家庭などの副教科も同じように評価されます。
副教科の評定も入試においては同じ重みで扱われるため、苦手だからといって軽視するのは危険です。
評定は、定期テストの点数だけでなく、提出物の完成度、授業態度、発言の積極性、グループ活動への貢献度など、日常の学習姿勢が大きく影響します。
つまり、毎日の積み重ねが内申点に直結するのです。
公立高校の入試では、内申点と学力検査の点数を合計して合否が決まるケースが多く、地域によっては内申点の比率が高いところもあります。
例えば、ある県では「内申点:学力検査=3:7」、別の県では「5:5」といった具合に、配点のバランスが異なります。
また、推薦入試では学力検査を行わず、内申点と面接・作文などで選抜されることもあるため、内申点が高いほど選択肢が広がります。
逆に、内申点が低いと、希望する高校の推薦枠に届かない可能性もあるため、早い段階から意識しておく必要があります。
[内申点を上げるための工夫]
・定期テストに全力で取り組む
テストの点数は評定の大きな要素です。苦手科目でも、提出物や授業態度で補えることもあるので、諦めずに努力しましょう。
・提出物を期限内に丁寧に出す
ワークやレポートは評価対象です。期限を守ることは信頼にもつながります。
・授業中の態度を見直す
発言の積極性、メモの取り方、先生の話を聞く姿勢など、細かい部分も見られています。
・学校行事や委員会活動に積極的に参加する
リーダーシップや協調性が評価される場面です。自分の役割を果たすことが大切です。
・欠席・遅刻を減らす
出席状況も調査書に記載されます。体調管理も内申対策のひとつです。
内申点は、学力だけでなく「人としての成長」や「学校生活への取り組み」が反映される評価です。
高校入試においては、学力検査と並ぶ重要な柱であり、日々の積み重ねが結果につながるため、中学1年生の頃から意識して行動することで将来の選択肢が広がります。
内申点は「見えない努力の証」。
地道な努力を続けることが、合格への近道です。