従来の枠にとらわれない「一風変わった学部」は、専門性だけでなく創造性や地域とのつながりを重視した新しい学びの形です。
どんな学部があるか、一部を紹介します。
・日本女子大学「人間科学部(仮称)」
2028年4月に開設予定の日本女子大学「人間科学部(仮称)」は、文系と理系の枠を超えた“文理融合型”の学部として注目されています。
この学部は「心理学科(仮称)」と「人間発達学科(仮称)」の2つで構成され、AIやVRなどの技術が進化する現代社会において、「人間とは何か」という根本的な問いに挑むことを目的としています。
心理学科では、心の働きを科学的に探究し、ストレスやメンタルヘルスなど現代社会の複雑な課題に対応できる人材を育てます。
一方、人間発達学科では、子どもから高齢者までの成長や発達を多角的に学び、共感力のある人間理解を深める教育が行われます。
この学部の特徴は、専門資格を目指すスペシャリストだけでなく、企業や行政などで幅広く活躍できるジェネラリストの育成にも力を入れている点です。
共通科目には「人間科学入門」や「人間科学演習」があり、さらに「アート×サイエンス・プログラム」など、感性と科学を融合させたユニークな学びも提供される予定だそうです。
・福井県立大学「恐竜学部」
福井県立大学には、全国でも珍しい「恐竜学部」が設置されています。
福井県は日本有数の恐竜化石の産地であり、地域資源を活かした学びとして誕生したこの学部では、古生物学、地質学、博物館学などを総合的に学ぶことができます。
学生は実際の発掘調査に参加したり、博物館で展示企画を行ったりと、フィールドワークが豊富です。卒業後は研究者だけでなく、博物館の学芸員や教育・観光分野でも活躍が期待されています。
・京都産業大学「博物館学芸員課程」
京都産業大学では、博物館学芸員課程の学生が「謎の屏風展」というユニークな展示を企画・運営しています。
この展示では、作者不詳の屏風作品を調査し、構成や落款(署名)の謎を解き明かすという、まるで探偵のような学びが展開されています。
学生たちは展示資料の調査、解説文の作成、空間設計までを担当し、実践的なスキルを身につけています。
芸術と歴史、教育が融合したこの課程は、学芸員を目指すだけでなく、文化資源の活用や地域振興にもつながる学びとして注目されています。
進路選びの際には、こうしたユニークな学部にも目を向けてみると、思わぬ可能性が広がるかもしれません。