日本の耕地(こうち)の半分以上は水田です。
水が豊かな地域で米が作られるため、平野部を中心に、全国各地に水田が分布しています。
稲作がとくに盛んなのは、東北地方の日本海側や、北陸の平野部で、各地が品質のすぐれた米を生産しています。
ブランド米と呼ばれる米を多くの農家が生産し、私たちの食卓に並んでいます。
しかし、最近では農業を目指す若い人が減っており、稲作を行っている人の多くが高齢化してきていると言われています。
農地を別の建物にしたり、後継ぎがおらず、農地が使われなくなってしまったり、人手不足や天候の影響を受けてしまうことが、米不足の原因の一つにもなっています。
大都市の周辺では、近郊農業が発達しています。
都市の消費者向けに、都市から近い地域で行われる農業です。
鮮度が求められる野菜や果物、鶏卵などが生産されています。
近年は、交通網の発達により、遠くからも生産物を運ぶことができるようになったため、促成栽培や抑制栽培を行っている地域もあります。
価格が高い時期に出荷するように、野菜などの成長を早めて生産し、出荷時期をずらす工夫をした栽培方法を促成栽培といいます。
逆に、成長を遅らせて出荷時期をずらした栽培方法を抑制栽培といいます。
水はけがよく、日当たりのよい斜面や扇状地などでは、果樹栽培が盛んに行われています。
涼しい地域ではりんご、暖かい地域ではみかんなどの柑橘類が栽培されています。
また、日本は森林に恵まれた国ですので、林業も盛んです。
森林の4割以上は人工林であり、木材として価値が高い、杉やひのきが植林されています。
1960年代後半から、海外からの木材輸入によって、国内の林業が低迷してしまう時期もありましたが、近年では日本国産の質のよい木材が見直されており、自給率も回復傾向にあります。
日本の農業と林業には、以上のような特色があります。
このような日本の農業や林業が、私たちの生活を支えてくれています。