2026年の大学入学共通テストに関する最近の動きを見ていくと、今年の試験は新課程への完全移行が本格化した節目の年となり、例年以上に注目を集めています。
特に大きな話題となったのは、新科目「情報I」の難化です。
2025年度の平均点が約72点だったのに対し、2026年度は59.59点と12点以上の下落を記録しました。
プログラミングやデータ分析の要素が増え、単なる知識の暗記では対応しきれず、状況を読み取りながら論理的に処理する力が求められたことが背景にあります。
共通テストが「思考力・判断力・表現力」を重視する方向へ進んでいることを象徴する結果といえます。
また、国語や英語といった主要科目でも読解量の増加が続いています。
国語の総文字数は26,030文字に達し、過去最多クラスの分量となりました。
限られた80分の中でこれだけの文章を読み切るには、情報を取捨選択しながら読み進める力が不可欠です。
英語リーディングでは、全体の語数が約6,000語に達し、150wpm(1分間に150語)程度の速読力が求められたと分析されています。
日頃から英文を大量に読む習慣があるかどうかが、得点に大きな差を生む結果となりました。
これらの変化は、知識を蓄えるだけでは対応が難しく、普段の学習の質そのものが問われる試験へと進化していることを示しています。
さらに、大学入試センターは出願サイトに登録したメールアドレスの管理について注意喚起を行いました。
学校のアドレスを使用している受験生に対して、卒業後に利用できなくなる可能性があるため、早めの変更を促しています。
デジタル化が進む中で、受験生自身が情報管理の主体となることが求められている点も、現代的な入試の特徴といえます。
志願者数の動向にも変化が見られました。
2026年度の共通テスト志願者数は約51万人で、前年より増加しましたが、その中心は既卒生でした。
特に二浪生は前年比145%と大幅に増え、難関大学を目指す受験生の再挑戦が増えていることが背景にあります。
現役生にとっては、より戦略的な出願が求められる状況となりました。
総じて、2026年の共通テストは科目内容の変化、受験生層の変化、そして学習の質を問う方向性の強まりが重なり、これまで以上に多面的な準備が必要な試験となりました。
今後の大学入試改革の流れを考えるうえでも、今年の動きは重要な示唆を含んでいるといえます。