九州地方の南部には、シラスとよばれる火山の噴出物が厚く積もった台地が広がっています。
これをシラス台地といいます。
このシラス台地は水をたくわえにくい性質のため、米や麦は育ちにくい土地です。
そこで、水が少なく、やせた土地でも育つサツマイモが栽培されてきました。
第二次世界大戦後、シラス台地でダムや農業用水といった灌漑施設(かんがいしせつ)整備され、笠野原(かさのはら)では野菜や茶の栽培が行われています。
南部では、豚やニワトリや肉牛の畜産が盛んです。
「かごしま黒豚」や「宮崎牛」など、安全で質のよい肉のブランド化が進められています。
北部に広がる筑紫平野では、稲作が終わった後に小麦や大麦などを栽培する「二毛作」が行われています。
宮﨑県では、冬でも温暖な気候をいかして、ビニールハウスできゅうりやピーマンなどの「促成栽培」が行われています。
九州地方最大の都市である福岡市は、大陸との貿易を行う港町として栄えてきました。
現在は、国の出先機関や大企業の支社などが集まり、大きな都市となっています。
福岡市を中心とした地域は福岡都市圏と呼ばれています。
また、歴史的にも産業の発展してきた地域です。
1901年、官営の八幡製鉄所が作られました。
八幡製鉄所を中心として発展した北九州工業地帯では鉄鋼業が盛んになり、日本の近代産業の発展を支えました。
工業生産が拡大する一方、高度経済成長期には「水質汚濁(すいしつおだく)」などの公害が深刻になりました。
現在では、様々な取り組みが行われていますが、魚が死滅してしまったり、人にも大きな影響を及ぼした過去があります。
環境保全のための取り組みが進められています。
九州地方の農業や産業について紹介しました。
なぜその土地でその産業が発展したのかを考えると、興味深いですね。