飛行機は、なぜ飛べるのでしょう?
飛行機が飛べる第一の理由は、翼にあります。
つまり、翼がないと絶対に飛ぶことができません。
ヘリコプターもドローンも、翼がありますね。
翼の上部は、流線形にふくらんでいて、弧を描いています。
わかりやすい例を挙げます。
水道の蛇口につないだホースの先を指で押してへこませると、水は勢いよく飛びますね。
なぜかと言うと、水の流れが、この部分で速くなるからです。
ホースの内部を覗くと、指で押さえた部分が弓のように弧を描いています。
これと同じで、翼の上部を流れる空気は、水平の下部よりも速く流れるのです。
この時、翼の上面の気圧は大気圧よりも小さく、下面の気圧は大きくなり、
翼を上に押し上げますね。だから、機体が浮き上がり、飛行機は空を飛べるのです。
では、飛行機が飛べる条件は?
そう!上部が流線形にふくらんだ翼と、充分な速度と、充分な空気
この3つです。
実際に、身近に実験ができることを説明します。
一枚のなるべく硬い紙を口に持ち、その紙の上に息をそっと吹きかけてみてください。
ほら!紙が浮き上がったでしょう?
これを「揚力(ようりょく)」と言います。
さらに、水道の栓をひねって水をある程度出し、
スプーンの弓になっているふくらんだ部分を近づけてみてください。
スプーンは、水に吸いついていきますね。
このように、飛行機の翼の上部の空気の流れが下部よりも速いと、揚力を得て浮き上がるのです。
ヘリコプターやドローンのプロペラも、飛行機の翼と同じ構造をしています。
飛行機と違うのは、プロペラは、自分自身で回転して空気の流れを作り、揚力を発生させているからです。
しかし、前に進みますね。高校の物理を学んでいる人ならわかりますね?
これを、
そう!推力(すいりょく)
と言いましたね。
では、プロペラのないグライダーは、なぜ、あんなに長く飛び続けることができるのでしょう?
その理由は、
翼がとても長いから
なのです。
飛行機の降下率は、速度の1/7に対して、グライダーの降下率は速度の1/40だから、
降下率もかなり小さいことも原因ですね。